今子供をHSP(HSC?)と決めつけちゃう親が急増してる、みたいな話があって、個人的には危ないんじゃないかなって思っております。
私自身、ごりっごりのHSPなんですけども…
私がこの概念を知ったのが24歳のころなんですよ。
色々あって留年繰り返して、なんとか大学卒業したはいいけど生きづらくて悩んでた頃。
たまたま本でHSPを知りまして。
ああ、自分これだったんやな、って思って、一瞬楽になった気がした。
でもね~、あくまで「一瞬楽になった気がした」だけでした。
こういうのって、占いと一緒やと思いますね。
あ~当たってる、って思うと、なぜか一瞬テンション上がるじゃないですか。
でも意外と生きる上で役に立つかっていうとそうでもなかったりする。
あくまで参考程度にとどめておかなきゃダメなんです。
全部真に受けると何もできなくなります。
結局この世の中で生きていく上では、自分への過剰なレッテル張りって、足かせなんじゃないかなって思うんです。
もちろん明らかに生活に支障がある、っていう場合は医師の診断が必要ですよ。
本当に何らかの障害があって、ものを失くしまくるとか、人間関係壊しまくるとかだったら別の問題ですから。
あくまでHSPの話です。
私も重度HSPですけど、それでも処世術身に着けて、利用できるもんは利用させてもらって、人当たりはいい感じにして、色々工夫して日々生きているわけです。
子供のころからHSPと決めつけて、自分は繊細、人と違う、だからあれもしなくていい、これもしなくていい、っていう考えのもとで育ったら、一体その子はどんな大人になってしまうんだろうか…。
ちょっと心配になるんですよね。
私なんかだと怠け者ですから、大学も行ってない気がします。
もしくはHSPを理由にして卒業してないと思います。
私は繊細なんだからこんなことしなくていいや、って思ってだらだらしちゃったんじゃないかな。
敏感=真面目、ってわけでもないし。
良心的ではあるんですが、人間なんで普通に怠けるし、わりと嘘もつきます。
(むしろHSPは馬鹿正直だと生きられませんから処世術として、嘘つきっていう闇の部分?も持ってるんです。)
それに子供の脳っていくらでも可能性あるっていうじゃないですか。
そんな柔らかい脳に過剰な制限をかけるのは、よくないと思うんです。
むしろ本人がある程度の年齢になった時に自分で判断して、試行錯誤して、落としどころを見つけていけばいいんですよ。
私が子供のころからHSPを知ってたら…たぶん体育会系と言われてる吹奏楽部にも入ってないだろうな~。
入ってもすぐやめてるだろうな~。
私の10代後半はほとんど部活動でしたもん。
めっちゃしんどかったし、ほとんど休みもない、今でいうブラック部活で、ドロドロの人間関係も山ほど経験しました。
でも30代も半ばに近くなってくると、人生を俯瞰で見るようになってくるから、いろいろわかってくるんです。
若いころなんて、苦手なことにも挑戦すりゃいいんだって。
もうある程度の年齢になったら無理ですから。
あの頃だから耐えれたこと、っていっぱいあるんですよ。
そして人間には向いてること以外の経験も必要です。
私は絵画のほうが得意ですけど、音楽という苦手分野を一定期間やったのも、たぶん無駄ではなかったんだよなあ~。
せっかく生きてるんだもん、経験できることは経験できるうちにやっておいたらいいんですよ。
苦手なことだろうが若いうちに経験させてもらえるのは、本当はありがたいことなんです。
子供時代の失敗なんて、どうせその場限りです。
過ぎたらいい意味で何も残りませんし誰も覚えてませんから。
若いうちの失敗は財産なんですよね。
今の世の中は子供から可能性や頑張る機会をむやみやたらに奪ってはいないだろうか。
私は24歳までHSPを知らなかったけど、振り返ると幸運だったと思ってます。
実際アメブロでHSPを売り?にしてブログ書いてた時、同じように病んでる精神障がい者とかちょっと微妙な方々をめっちゃ引き寄せたんですよ…。
自分が弱いですアピール、繊細ですアピールって、一時的には気持ちいいけどあまりいいことないんです。
それよりも地に足をつけて現実を見て、今目の前にあることをやっていく。
出来ることを探して、少しでもいいから頑張ってみる。
人生ってその繰り返し。
新しい概念より、昔から言われていることのほうが、やっぱり正しいって思うことがいっぱいあるんですよね…。
世の中の原理原則は時代を経ても変わらないんだと思います。
私自身HSPを知ってもうじき10年近くになりますが、これはあくまで占い程度にとどめておいた方がいい概念だと感じています。
長年試行錯誤してきましたが結果的にそう思うんです。
あまり決めつけすぎないほうがいいです。
HSPだろうが何だろうが、一日一日を生き抜くことに変わりはない。
それは自分が何者であろうと変わらないことだと思うから。