友達って何なんでしょうね?
何をしたら友達なんでしょうかね。
一緒にご飯を食べながらなんでも話せること?
気を使わない関係?
私も20代のころまでは、なんでも話せることが美徳、全面的に信用することが美徳、って思ってました。
自分も信じてる人のためになんでもしてあげようって思ってました。
だけどそれって結局共依存になって憎たらしくなっていくだけなんですよ。
ちょっとしたすれ違いで「裏切られた、そんなん聞いてない」みたいなややこしいことになったりもしたし。
これって男女の恋愛でも同じだと思うんですけど。
ある時気づいたんです。
自分の都合を満たしてくれるボランティアなんでこの世にいないってことに…。
この真理に行き着くまでにいろいろ騙されたり失敗してますけども、世の中いい年しても分かってない人いっぱいいるから(だからネットでロマンス詐欺が後を絶たない)私は早く気づいたほうかもしれないです。
自分の欲求を満たしてくれるボランティアなんて絶対にいないんです。
皆自分のために生きてます。
損得勘定で生きています。
親が子供に無償の愛を持つとしてもそれは「自分が産んだから」ですもんね。
ある意味条件付きであって。
無条件の愛、損得のない親友、いつでもそばにいてくれる恋人、なんて、おそらく存在しないんじゃないかな。
あったとしても一時の幻想であって、必ず破綻する。
だから人は神を創造したともいえるんだろうし。
人間はみんな未熟で、与えてほしい生き物なんだよね。
それは相手も同じだから。
自分に全面的に寄り添って、都合のいい甘い言葉をくれて、すべて肯定してくれて…そんな人この世にいません。
人はみんな自分の欲を満たすために生きているから。
それが悪いわけじゃないです。
むしろ当たり前です。
大切なことは「寄りかかりすぎない」ってことですよね。
腹六分の関係ってのがめっちゃ大事で。
美輪明宏さんが、人付き合いは水臭いくらいでちょうどいいっておっしゃってましたけど、ある程度年齢重ねて意味が分かってきましたよ。
何でも言い合える関係なんてただの依存です。
お互い腹六分で、他人行儀で付き合うくらいで、ちょうどいいんです。
人間なんてめんどくさいんで。
すべての人と距離感を保つのが実は理想っていう。
そうなると、たわいもない世間話さえできれば、がっつり友達と呼べる人がいなくても全然生きていけるんですよね。
自分のことも深く話さない、他人のことも深く聞かない。
職場の人間関係くらいがちょうどいいんだよな~。
学生時代の友人とかもういらないっていう。
他者とは適度な距離感で付き合うのが望ましい。
自分以外みんな他人だから。