芸術家ってすごい大変だろうなって時々思うんです。
好きなことを仕事にしてる人も、かなりの葛藤を抱えてるんじゃないかなって。
かくいう私も絵を描いてるんですけども。
風景画が得意なんですけど、同じような絵ばかり描いてると飽きてくるんですよね。
で、大して得意じゃない建物や花なんかをしばらく描いてみたりする。
勿論私は趣味ですから、好きに描いてりゃいいわけです。
これ、商売だとかなり大変だと思うんです。
以前、誰とは言わないけど同年代の、好きな歌手がいたんです。
まあその人の得意ジャンル?みたいなものってあるじゃないですか。
でも煮詰まってきたのか、ある時別のアーティストとコラボしだして、かなり違う路線に行っちゃって。
昔のような曲はあまり出さなくなっちゃって。
そこまで有名になる前から知ってるファンとしては残念だったわけです。
でもその人の気持ちになったら、わからんでもないっていうか…。
ずっと求められてるジャンルの歌ばっかり作ってたら、頭おかしくなってくるんだと思うんだよね…。
ユーチューバーも同じだよね。
この人はこのジャンルがいいなあって思ってチャンネル登録してたら、いつの間にか全然違う方向に行ってたりして。
結構なトップユーチューバーでさえ迷走してる。
同じことをやり続けるってたいていの人間にとってはしんどいのよ。
耐えられなくなる瞬間があるんだと思うわ。
よくギャグマンガ家がシリアスな話を書きたくなるっていうけど気持ちわかる。
とにかく得意で、なおかつ人から求められてるものばかり量産してるのが嫌になるんだと思うんですよ。
冒険したくなるんよ。
でも読者からしたらシリアス求めてないからつまらないっていう…。
こういうケースって本当にあるあるですよね。
好きな漫画が変な方向にいっちゃった、っていう経験、誰でも一度はあるはず。
歌手なんか、売れたらその曲やそれに似た曲を永遠に、何万回でも歌わされるって考えたら…気が狂わない??
私絵画でもずっと同じジャンル無理なんですけど…。
そう考えたら仕事にした時点で、芸術家だろうがユーチューバーだろうが漫画家だろうが、職人だよね…。
一見憧れられるだろうし、キラキラして見えるだろうけど、当人からしたらただの流れ作業。
私なんかはベースが全然職人じゃないから、それだったら地味な普通の仕事してたいっていうか…。
よほどの職人気質じゃないと、プロのアーティストやクリエイターなんか務まらないと思う。
ずっと似た曲を作り続けてる人、同じような絵を描き続けてる人、同じような記事を書き続けるブロガー、小説家、ユーチューバー、とにかくみんなすごい。
それ自体が一つの才能ですね。
私には同じものを同じクオリティで上げ続ける才能はないので…。
職人の仕事を続けられる人たちってシンプルにすごいなって思う。